看護師はほかの業種に比べて得られる給与が多く安定しているといわれます。しかし、近
年の不況で収入面が気になり、先行きの不安を感じている方も多いものです。
収入アップの方法といえばやはり真っ先に副業が思い浮かびますが、そもそも看護師は副
業をしてもいいものなのでしょうか？
この記事では看護師の副業の考え方について、また気をつけるべきポイントについて詳し
く紹介していきます。

 

看護師の副業はOK？　それともNG？

 

看護師の副業が認められるかどうかは、勤める病院が民間病院か公立病院かによって異な
ります。
国公立病院、都立や市立の病院、保健所など、地方自治体が運営する病院や医療施設に勤
務する看護師は、公務員という立場になります。公務員は国家公務員法や地方公務員法で
副業が禁止されています。ただし、一定規模以下の農業、一定規模以下の家賃収入やガレ
ージ収入などは例外として認められています。

 

民間病院でも看護師の副業が禁止されている？

 

民間の病院や医療施設で勤務する看護師は副業ができる場合があります。まずは、院内や
社内の規定に副業を禁止する項目があるかをチェックしましょう。特に定めがない場合に
は副業をしても問題ないということになります。
とはいえ、民間の医療機関であっても、看護師の副業が禁止されるケースは多いものです
。
看護師は命を預かる仕事なので、副業をすることによって心身に過度の負担がかかり、本
業に支障が出てしまっては困ります。常に緊張感が要求される看護師の仕事を副業と掛け
持ちしながら続けていくのはかなり難しいというのが現実なのです。

 

看護師の副業にはどんなリスクがある？

 

看護師の副業が禁止されるケースが多いことには、ほかにも理由があります。看護師が副
業をしていることが明るみになると、病院全体のイメージが悪くなることがあります。ま
た、病院の情報漏えいが起きることを心配して副業を禁止する医療機関も多いものです。
「副業禁止だけど、バレないようにすれば問題ない」と考える方もいるかもしれません。
しかし、看護師の副業はリスクが高く、国公立病院の看護師の副業がバレた場合には停職
や免職、減給などの処分が下されることもあります。

 

看護師の副業が認められるケースもある

 

ここまでは看護師の副業がNGとされるケースについて紹介してきました。とはいえ中には
副業を認めている看護師の職場もあります。また、アルバイトやパートといった雇用形態
で看護師をしている場合は、副業ができることが多いようです。
病院によっては、就業規則に副業に関する定めが記載されていないなど、明確なルールが
ない病院もあります。ルールがないからと職場側に副業可否の確認をせず副業を始めた場
合、あとあとトラブルに発展するケースもあるので注意が必要です。副業を始めるときに
は職場に必ず確認し、許可をとっておきたいものです。

 

副業OKの看護師におすすめの仕事とは？

 

ここからは、看護師に向いている副業の種類についてチェックしていきましょう。

1. 検診センターなどで副業をする

 

企業や地域を巡回する検診に看護師として帯同するアルバイトがあります。採血や心電図
検査、医師のサポートなどが検診ナースの主な仕事です。

 

2. 夜勤専従看護師の副業をする

 

夜勤専従の看護師を募集している医療機関は意外と多いものです。週1回、月1回といった
頻度で夜勤のスポットバイトをすれば、収入を増やすことができます。

 

3. 介護施設で副業をする

 

老人ホームやケアハウス、シニア向け住宅などで介助ナースの副業をする方もいます。現
在、人手不足に悩んでいる介護施設は少なくないため、単発のバイトや短時間の業務など
の求人もたくさんあります。

 

4. 在宅ワークで副業をする

 

クラウドソーシングをはじめとした在宅ワークの副業をするという方法もあります。看護
師の資格を活かしてメディカル系の記事を書くほか、データ入力や画像編集などの業務で
収入を得る看護師もいます。

 

5. 接客業などの副業をする

 

看護以外の仕事を選んで副業をする看護師もいるものです。飲食店での接客の仕事は看護
師の仕事とはまた違った新鮮さがあり、良い気分転換になるかもしれません。

 

看護師には転職という選択肢もある

 

看護師が副業をすれば確かに現在よりも多くの収入を得られます。しかし、看護師の仕事
はかなり忙しく、体力的に副業との両立ができないケースもあります。不規則な働き方を
続けた結果、どちらの仕事も中途半端になってしまっては困りものです。
また、せっかく副業をしたものの、思うような収入大幅アップにはつながらなかったとい
う方もいます。
「本業と副業の両立が難しいけれど収入をアップさせたい」とお悩みなら、転職を選択す
るのも有効な方法です。より給与の条件のいい職場に転職すれば、効率よく収入を得られ
ます。

看護師の副業を禁止する医療機関は多いものですが、中には副業OKという職場もあります
。
しかし看護師の仕事は忙しいものですし、体力も必要です。時間に追われながら副業を続
けるうちに消耗すると、本業がままならなくなる可能性もあります。
収入アップを目指すのなら、より高収入を得られる職場への転職を検討してみてはいかが
でしょうか。サポートナースでは、収入アップを目指した転職が可能です。希望の給与や
勤務条件を登録しておけば、あとは病院からのスカウトを待つだけでOK。転職活動をする
時間がないという看護師の方でも安心です。
本業の仕事1本でしっかりと稼ぐことができれば、収入面の不安も解消するはずです。副
業ではなく、転職も視野にいれてみましょう。