看護師の転職回数の平均はどのくらい? 転職が多いと不利になる ?

看護師にとって転職は珍しいことではありません。より働きやすい職場を求めての転職
は、スキルアップやワークライフバランスの充実につながります。
しかし、中には職場とのミスマッチを感じて何度も転職を繰り返した方もいるかもしれま
せん。転職回数が多いと仕事探しが不利になるケースもあるので、十分な注意が必要です
。この記事では看護師の平均的な転職回数や、転職回数が多い場合の対策法についてご紹
介いたします。

 

看護師の平均的な転職回数とは?

 

看護師が現役として働く中で、転職をする回数の平均はおよそ2回だと言われています。
20代のうちに1回以上の転職を経験する看護師は全体の半数以上とも言われており、多く
の看護師が早い段階で転職を決意していることが分かります。
その後、30代や40代になると、さらに多くの人が1回以上の転職を経験しています。ずっ
と転職せずに同じ職場で働き続けるという看護師のほう少数派で、看護師が転職をするこ
と自体は珍しくないということが分かります。
特に、女性看護師の場合には、出産や育児といったライフステージの変化から、働きやす
い職場に転職するケースが多いようです。

 

何度も転職を重ねると不利になる?

 

看護師の中には、職場とのミスマッチを感じ何度も転職をする方もいるものです。もちろ
ん、自分に合った職場で働くことは大切なことです。しかし、転職してすぐに辞められる
のは医療機関側にとって大きな損失になります。
医療機関は新しい看護師を採用するために多くのコストをかけています。書類選考や面接
には時間や人件費がかかりますし、その後看護師に仕事の内容を覚えてもらうための時間
も必要です。すぐに辞められるとこういった時間や費用が無駄になってしまうため「すぐ
に辞めてしまいそう」と思われると採用されにくいという現実があります。

 

転職面接で不利にならないためのコツ

 

医療機関の採用担当者は看護師を採用する上で、応募者の転職回数をチェックしています
。何度も転職を重ねている看護師は「またすぐに辞めてしまうのでは」「仕事に対する責
任感がないのでは」と判断されてしまい、採用に至らないケースもあるものです。
しかし、転職回数が多いからといってすぐに選考対象から外れてしまうということはあり
ません。やむを得ない事情があった場合や、スキルアップのために転職を多めにしている
場合であれば、面接時にきちんと説明をすれば不利にはなりません。
重要なことは、どのような理由で転職をしたのかを医療機関側にきちんと伝えることです。

 

転職回数が多い看護師の転職必勝法とは?

 

ここからは、転職回数が多いときに採用担当者にどのように話すべきかを、具体的にご紹介いたします。

 

やむを得ない事情は正直に伝える

 

事情があって仕事を辞めた場合には、ごまかさずに正直に伝えたほうが好印象を与えられます。
出産や育児を機に看護師の仕事を辞めた場合には、そのまま伝えれば問題ありません。現在子どもが何歳で、預け先があるのかについても併せて伝えておきましょう。
介護のために転職をした場合には、「現在は介護施設を利用できるので問題なく働ける」など、現在の状況を伝えることも重要です。

 

転職の理由をポジティブに伝えよう

 

転職の理由はできるだけポジティブに伝えることが大切です。スキルアップのための転職や学びたい分野への転職を経験したのであれば、向上心があることを積極的にアピールしていきましょう。
いくつもの職場での経験を通して多彩なスキルを身につけてきたことを伝えれば、即戦力になると考えてもらえるかもしれません。また、場数を踏んでいることをアピールしたり、主体的で行動力があるという点を前面に押し出したりするのも有効な方法です。また、多くの職場での人間関係を通して培ったコミュニケーションスキルを主張するのもよいでしょう。

 

転職回数をネガティブに説明するのはNG?

 

前職について説明するときに「人間関係が悪かったから」「上司と合わなかったから」「多忙過ぎる職場だったから」と、ネガティブな理由を伝える看護師もいるものです。しかし採用担当者は「採用してもまた不満を持って辞めてしまうのでは」と感じてしまうものです。
こういった場合には、マイナスなイメージにならないよう具体的な数字で伝えることが大切です。
たとえば「3~5時間の残業が毎日続き、体を壊す可能性があったので転職を決意した」「休日が2週間に1度程度しか取得できない職場だったため、きちんと休める職場に転職しようと考えた」といった具体的な伝え方であれば、採用担当者を納得させることができます。

 

転職をするときには、これまでの転職回数の多さが不利になるケースもあります。しかし採用担当者は単なる転職の回数ではなく、なぜ転職したのかを重視して面接をおこなうものです。きちんと対策をすれば、転職回数が多くても採用してもらうことは可能です。
採用担当者を納得させられるような伝え方を考えて面接に臨むなどの工夫をして、上手に転職活動を乗り越えましょう。

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