看護師転職 東京
みなさんは現在、どこで働いているでしょうか。東京都ですか? その近郊ですか? それとも……? 実は、看護師が地方と都内近郊で働くのとでは、その収入や環境に大きな差があると言われています。
それは実際にそこで働いてみないとわかりませんし、それぞれの病院やクリニックの状況によっても違いが出てくるところですから、なかなか一概には判断できない難しい問題です。そこで、ここでは実際に地方勤務の経験がある看護師の話をご紹介。実例から見えてくる地方と都内近郊の看護師の実態について、ひもといていきたいと思います!
都内近郊、千葉県の病院でも収入に大きな差が?
「私が学校を卒業して最初に働いたのは、千葉県市川市にある病院でした。5年ほど勤めましたが、今思えばめちゃくちゃお給料は少なかったですね」
市川市と言えば、千葉県の中でもほとんど東京と言えそうな隣り合わせの市。それでも、その収入は東京とは大きく違っていたといいます。本当でしょうか?
「まだ新人だったというのもあると思いますが、夜勤を何回しても本当に安くて。辛かったですね……。同じ科でも、同じ仕事量、同じ夜勤の回数でも、東京の病院とは全然金額が違うんですよ。今ならその違いが分かりますが、当時はほかを知らなかったので、そういうものだと思っていたんです」
「埼玉県の上尾市にある循環器内科で働いている友人がいるのですが、そこもすごく大変そうだったのに、お給料はめちゃくちゃ安いと言っていましたね……」
そんな、“知らない人がバカを見る”現状があるという彼女。一方で、周囲からの話ではこんな情報も。
「でも、東京都だけでなく、神奈川県も比較的お給料は高いと聞きますよ!」
同じ都内近郊でも、千葉県と埼玉県、神奈川県の間では一部で格差があるようです。まるで最近話題になっている『翔んで埼玉』を地でいっているような話ですが、地価なども影響しているのでしょうか……。
「実は母が九州で介護士をしているのですが、その現状を聞いても東京近郊との差を感じます。私が市川で働いていた頃は夜勤のときに2時間仮眠が取れましたが、母が務める九州の病院では仮眠を取ったらいけないらしくて。その上仕事も過酷で、お給料もすごく低いんです。聞いたら、手取りで月13万円ほどしかもらえていないみたいで。同じシフト内容なのに、あまりに収入の差が大きいので、本当にもったいないなぁと思いますね」
もちろんどの病院、クリニックもそれぞれの現場で働く看護師が一番いいパフォーマンスをしてもらえるような環境をつくるため、日々切磋琢磨していますが、やはり地方と東京では収入面に差が出てしまうところがあるのでしょう。
少なくとも、基本給から賞与まで、給料の算出方法はそれぞれの病院やクリニックで違います。今働いている職場がすべてでなく、より高い収入が見込める職場もどこかにあるかもしれないということは、知っておいたほうがいいでしょう。
ただし、同じ地方でも、いわゆる「リゾート看護師」と言われるような、リゾート地など看護師が集まりにくい地域で募集しているものでは、高収入高待遇をうたっているところも数多く存在します。まさに需要と供給のバランスといったところでしょうか。
医療のレベルも、それぞれの病院、クリニックでさまざま
「環境としても、自分のスキルアップを目指すなら、やっぱり東京で働いたほうがいいと思います」という意見も出てきました。「すべてとは言いませんが、地方の病院はやはり東京に比べればそこまで発展していないところがあると思います」とのこと。
地方で診てもらって難しいとなった場合に、東京の病院を紹介されるということはままあるわけですから、それだけレベルに差があるのは明白です。どのレベルの病院やクリニックで働くかは、自分がスキルアップしていけるかどうかにも関わってくることですから、軽視できないでしょう。そこは自己判断ではないでしょうか。
とはいえ、「私の周りには地方で働いている看護師はいっぱいいますよ!」という意見もあります。「結婚して田舎に帰ったら、そこで働き口を探したりする看護師は多いんじゃないでしょうか。子育てをするのにも、周囲の環境としては地方の方が良さそうですよね」
地方で働くか、東京で働くかはあなた次第。でも、そこにはいろいろな面で違いがあるということだけは知っておいてください。今回の転職で、あなたはどちらを選びますか?