看護師転職 職場の選び方
同業者も一目をおく病院やクリニックというのは、どのようなところなのでしょう。今まさに転職活動に励んでいるという看護師にとっては、気になる情報だと思います。
次はどんな転職先を選べばいいのか、迷いに迷っているという方。「あの病院は大変だった」「そこのクリニックはヤバイよ」なんて、患者さんも知らないような裏事情を看護師仲間から聞いて、震え上がった経験があるという方。働き口として、どんな病院やクリニックが“要注意”なのか、当事者である現役の医師を直撃しました!
看護師にとって、“過酷な職場”とは
ある現役医師に、看護師が選ぶべき職場を尋ねると、こんな答えが返ってきました。
「看護師さんがその病院やクリニックを選ぶ理由は、交通の便がいいところ、ご自身にとって通いやすい場所だという理由が多いのではないでしょうか。私の病院も、駅から近いことを理由に選ぶ方がよくいらっしゃいます」
「あとは、残業でしょうね。お休みはどれだけとれるのか。そういうところが、みなさんにとっては一番の関心事ではないかと思います」
図星の方はいますか? 客観的に聞くと、それだけで職場を選んでしまうのは少し危険な気もしますね。目先の条件だけで選んでしまった結果、実際の過酷な職場環境に耐えかねて辞めてしまう……そんな悲劇も少なくなさそうです。
「でも、それが何をもって“過酷”なのかは、人それぞれですよね。たとえ忙しくても、その方にとっては充実した楽しい職場である場合もあります」
「看護師の方々もみなさん私たち医師と同じようにプライドを持って、『いい仕事がしたい』と思っている方がほとんどですよね。いい仕事ができるなら、多少忙しくても構わないという方もいるでしょう。あるいは、金銭的にしっかり稼ぎたいという方もいるでしょうし、それはその方の価値観です」
確かに、駅近で比較的休みが取りやすくたって、働いていてその仕事に誇りが持てないような職場ではモチベーションが上がりませんよね。そんな職場に虚しさを感じて転職を考えたという方もいるのではないでしょうか。あなたにとっての“過酷な職場”とはどういうものなのか、自分が仕事に求めるものをもう一度見つめ直す機会を持つことをおすすめします。
現役医師が考える“楽しい職場”とは
「医者がちゃんと前を向いている病院やクリニックのほうが、仕事をしていても楽しいんじゃないでしょうか」という現役医師。それは、どういうところから見極められるのでしょうか。
「やっぱり患者さんの“口コミ”ですかね。公式ホームページを見たって、いいことしか書いてないでしょうから(笑)。近くに住んでいればだいたいその病院やクリニックの評判ってわかるものですが、近くなければ実際に自分で雰囲気を見に行くのも手だと思います」
「実際に勤めてから失敗した!と思うよりも、一度足を運んでみては。自分で行ってみて、先生の話を聞いたりすれば、だいたいそこがどんな方針なのかがわかるんじゃないでしょうか」
同じ医療現場で働く者としては信じられないことですが、要注意な病院・クリニックには、衛生管理がきちんとできていないようなところも中にはあるとか。そんなアウトな職場はどう回避すべきでしょうか。
「看護師さんなら、実際にやっている作業などを見れば、消毒の仕方や器具をどう管理しているかなどで、きちんと教育されているかどうかは一目瞭然のはずです」
そのほかの見極めポイントについても聞いてみると……。
「診療時間なども、長ければいいわけではありませんよね。ていねいな診察の度を越して、単に効率が悪くて長くなってしまっている場合もあります」
「あとは、毎回同じような診察をしていたりする医師もいますよね。本来は患者さん一人ひとりに合わせた診断を行っていくはずなのに、いつも同じような薬だけ出して、リハビリだけして、同じような治療をする……そういうやり方には、少し疑問もあります」
「たくさんお金を稼いでいる病院もあれば、そうじゃないところもある。かといって、お金をたくさん持っているところが悪いわけじゃないので。それはその職場を選ぶ看護師さんがどう思うかですね」
いかがでしたか? このリアルな意見を参考に、ぜひあなたにぴったりの職場をみつけてください!