看護師転職 求められる看護師
人手不足で引く手あまたと言われる看護師。そうは言っても、これから気持ちよく働いていくためには「この人なら採用したい!」と思ってもらえるような面接での第一印象を残したいものですよね。今、医療現場で求められている看護師の理想的な人物像とは、一体どのようなものなのでしょうか。
「看護師の理想的な人物像」と言うと、どこか教育現場にありがちな理想論のようで、あまり真剣に受けとめない人もいるかもしれませんね。そこで今回は、実際の現場を知る現役の医師にぶっちゃけインタビュー。本当に欲しい人材、リアルに理想的な人物像を聞いてみたいと思います!
本音として医師は看護師に何を求めている?
話を聞いたのは、都内で活躍する現役の医師。病院もクリニックも勤務経験がある彼女は、どんな看護師と一緒に働きたいと思うのでしょうか。
「それはやっぱり、“優しい方”ですね。優しくて、きちんとコミュニケーションが取れる方です」
第一声で出たのは、仕事ができるうんぬんの前に、人としての優しさでした。そして、コミュニケーション力。特に大学病院などよりも小さな規模の病院やクリニックでは、技術力以上に、この部分が大きいといいます。
もちろん、経歴や技術力などが問われることが多い大学病院でも、看護師である以上、この部分が必要ないはずがありません。日々患者さんと接する中で、優しくできるというのは看護師としては基本中の基本でしょう。
「ちょっと患者さんがよたっとしたときなどにも、サッと手が出るような方。患者さんだけでなく同僚ともうまくコミュニケーションをとって円滑に仕事を進めてくれる方。自分の病院で働いてもらうなら、やっぱりそういう看護師さんがいいですよね」
そして、その優しさと真逆にあるのは、もしかすると“プライド”かもしれないという意見もありました。もちろん、看護師として自分の仕事に責任を持つ、いい意味でのプライドはとても大切です。しかしその自信は、一歩間違えれば周囲を傷つけるほどトゲトゲしくなってしまう可能性も。現役医師からは、こんな本音がこぼれました。
「変にプライドが高い方は、気が強い分ツンツンとして、あまり優しくないことが多いというのが実感としてありますね……」
あなたはどうでしょうか? ちょっと耳が痛いという方は、少し自分の言動を見直してみてもいいかもしれませんね。人の優しさは、うわべだけのものでなければ基本的に「誰かの役に立ちたい」という思いからきているといいます。患者さんの苦痛を少しでも和らげるために、共に働く同志が気持ちよく仕事に励めるように、働く病院やクリニックの評判を自分が率先して上げていくくらいの気持ちで考えてみてはいかがでしょうか。
実際には、どんな人が採用されている?
現役医師からは、こんな話もありました。
「あとはやっぱり、“同じ思いを持ってもらえる方”がいいですよね」
どの病院、クリニックも、同じように前を向いているようで、同じではありません。最終的には患者さんのためにと考えていることでも、やっぱりそれぞれの考えがあり、志があるものです。せっかく同じ職場で働くなら、そうした思いの部分でも、ともに同じ方向を向いていたいと医師が感じるのは当然のことでしょう。
たくさんある病院やクリニックの中から次の転職先を選ぶわけですから、お給料や勤務条件、交通の便などだけではなく、この思いの部分も自分と合うところを選んだほうがお互いのためかもしれませんね。
とは言え、現役医師はこうも漏らしています。
「今はどこも看護師さんが足りていないので、病院やクリニックを運営していくためにも、喉から手が出るほど人が欲しいというのが本音だと思います。逆に、どうずれば看護師さんに来ていただけるのかをうかがいたいくらいですね(笑)」
あなたは今、求められています。たくさんのオファーの中から、何を基準にどの転職先を選ぶのかはあなた次第。このサイトではほかにも参考になるいろいろな記事を掲載しているので、ぜひ読んでみてください。