看護師転職 経験・年数
これから一歩一歩、看護師として着実にステップアップしていくためには、どんなことを意識して実行していけば良いのでしょうか。さらに上を目指すために取っておきたい資格や、転職にも有利になりそうな経験について、転職経験のある先輩看護師に聞いてみました!
基本は「自分はどの科に興味があるか」を見極めるところから
新人のときはまず未経験のところから、どの科がいいか看護師長などと相談しながら、配属された科で看護師としての成長を目指すことになるでしょう。ある程度の経験を重ねないと、自分が進むべき道はなかなか見極められないところもあると思います。ある先輩看護師は、「看護師としてステップアップを目指していくのは、3年や5年の経験を経て、中堅になったあたりが多い」と指摘します。
「だいたい3年目くらいでリーダーに入れたり、新人教育を任されたりするようになります。新人さんに教えながら、自分も改めて復習できる良い機会にもなりますよ。それまでは辛くてもなんとか続けたほうがいいと思います。ほかの科に異動になったり、転職したりするときにも、その経験は活きてくるので」
「一人の患者さんをみて問題点を挙げながら皆で話し合って治療していく『看護研究』などの機会も、3年目や5年目、新人でやることもあるかと思います。そういった機会に積極的に取り組んでいくことも、看護師としてのスキルアップにつながります」
そうした経験を経て、看護師としての自信がついてくれば、改めて自身の目指すべき方向について考え、見極めることができるはず。「もっとこの分野について勉強していきたい!」という確かな思いも生まれてくるのではないでしょうか。
それぞれの分野ごとに設定された「認定看護師」の資格
そこでさらにスキルアップしていくためには、その看護分野に特化した「認定看護師」の資格を取得することも一つの方法です。
「認定看護師の資格を取ると、その専門の先生たちとも同じ目線で話ができるようになるし、患者さんの問題点などもより明白にわかるようになってきます!」という意見も。認定看護師資格を取っておけば、転職などに有利になるだけでなく、その分野で仕事をしていく上でも大きな力になってくれそうです。
現在、認定看護には「救急看護」「皮膚・排泄ケア」「集中ケア」「緩和ケア」「がん化学療法看護」「がん性疼痛看護」「訪問看護」「感染管理」「糖尿病看護」「不妊症看護」「新生児集中ケア」「透析看護」「手術看護」「乳がん看護」「摂食・嚥下障害看護」「小児救急看護」「認知症看護」「脳卒中リハビリテーション看護」「がん放射線療法看護」「慢性呼吸器疾患看護」「慢性心不全看護」などの分野があります。
所属する科に関わる分野の学びを深めるためにも、一度目指してみてはいかがでしょうか。
これからの時代は、英語を話せることも有利に!
「私は今、美容外科で働いているのですが、最近は中国などから来る外国人の患者さんもとても多くいらっしゃいます。話をするときには基本的に英語になるので、TOEICの勉強などをしていると転職のときにも有利だと思いますよ」という意見も。
昨今よく言われるインバウンド需要は、医療の現場でも起こっているようです。特に美容外科の分野などでは、やはり日本の技術はすごいということで、美容整形大国の韓国や中国などからもたくさんの患者さんが来日しているといいます。
また、日本政府も推奨する「日本国際病院」でも英会話能力は重要になります。中途採用などでも「TOEIC何点以上は給料がアップする」という旨が盛り込まれた募集があるので、そうしたチャンスを手にしたいと思う看護師は時間を作って英語の勉強をしてみるのもいいと思います。そのがんばった先には、国際看護師として活躍する未来も開けてくるのではないでしょうか。