病院・クリニックの面接官は、こんなところを見ている!

看護師転職 面接での注意点

転職活動を始めて、とうとう明日は希望する病院・クリニックの面接――そんなとき、ふと頭をよぎるのが「面接官は私のどんなところを見るんだろう?」という不安です。

 

今回話を聞くのは、病院、クリニックともに勤務経験がある現役の医師。果たして彼らは、面接する看護師のどんなところをチェックしているのか、ひもといていきたいと思います。

 

 

そもそも、面接をするのは誰?

 

いざ面接――その面接官はどういった人なのでしょうか? 現役の医師に話を聞いてみました!

 

「私の病院には事務長がいるので、まず事務長が面接をします。そのあとに看護師長、そこでいろいろなことをうかがって、この人はという方がいたら、最後に私もお会いします」

 

事務長は、院長がしっかり診療に専念できるように、病院やクリニックで医療行為以外の仕事を担う責任者。病院やクリニックを運営していくために不可欠な人事に関しても、この事務長が責任をもって担当していることが少なくありません。

 

また、看護師を統括している看護師長も面接を行います。働くことになれば職場で一番近い上司になるわけですから、少し緊張しますね。ただ、面接を受ける側からすれば、看護師長はその職場の雰囲気を知る一番の足がかりとなる人でもありますから、気になることを直接いろいろ聞くことができるチャンスととらえても良いかと思います。

 

最終的には、採用の前に院長先生との面談もあるのが一般的です。そこでも印象は損ないたくないもの。面接のときにはどんなことに気をつければ良いのか、具体的なポイントについても触れていきましょう。

 

 

面接官が一番気になるのは、どんなこと?

 

これから一緒の職場で働こうという人を見るとき、面接する側はどんなところが気になっているのでしょうか。現役医師はこう語ります。

 

「まずは、身だしなみですよね。それから言葉遣い。そこはなかなか直せないところでもあるので、絶対に気になるところだと思います!」

 

実際に働くことになれば、もちろん仕事場では制服となる白衣等を着ることになります。それでも、普段からの身だしなみができていない人は、そこににじみ出てしまうもの。それは、単純に髪の毛が茶色いのは良くないとか、そういったことでもないようです。「小ぎれいにできる方、清潔感がある方がいいなと思います。あまりそういうことに気を配らない方は、嫌だなと思ますね」と現役医師。

 

患者さんに直接対応することが多い看護師は、その病院やクリニックを印象づけるという意味でも重要な存在です。そこで清潔感のある気持ちいい雰囲気がまとえるのは、普段からの身だしなみによるところが大きいのだとか。趣味趣向の問題ではなく、人に嫌悪感を抱かせない清潔感があるかどうかが重要になるようです。

 

看護学校からの新卒採用時の就職活動では、リクルートスーツに身を包み、黒いパンプスを履いて、髪は一つに結ぶようなスタイルだったかもしれません。しかし、転職活動でリクルートスーツなんて着ていたら、逆に浮いてしまうでしょう。とはいえ、面接時にはやはり気を引き締めてスーツスタイルなどのきちんとした格好で行くのが基本です。

 

「看護師さんの中には、遊びに行くような恰好で面接に来る方がいます。流行だからといって、片方の肩が出た服を着て来られたときは、さすがに驚きましたね」という医師の意見も。あまり派手な服装やバッグ、靴などは控えたほうがいいでしょう。髪形も、長い人はきちんとまとめて、清潔感のあるスタイルにして行くことをおすすめします。

 

「話し方も、丁寧語が話せない、お友達としゃべるような感じで話す看護師さんがいますが、ちょっと大丈夫かなと思ってしまいますね……」とのこと。看護師の前に、社会人としての基本ですが、あなたは大丈夫ですか?

 

 

プラスα、面接時に話すと有利になることは?

 

「あと、パソコンを扱える方でないと困ってしまいます」という意見も。履歴書などではそういったことをわざわざ書くところがありませんが、面接時にさり気なく聞くことも多いといいます。

 

「データがスムーズに打てる方じゃないと、手が足りないときに困ったりするので、最近は必須のところがありますね。どこの病院やクリニックも今はデータ入力のシステムになっているので、これまでの経験でできる方がほとんどだと思いますが、准看の方や、50代、60代の方などはできないこともあるので、そこは面接時に確認させていただいています!」

 

面接時に見られているのは、そうした基本的なことやコミュニケーション能力だといいます。「今は人手不足でどこも看護師さんにぜひ来ていただきたいという病院・クリニックばかりだと思いますので、怖がる必要はないと思います!」と現役医師。基本さえできていれば、あとは相性が合うかどうか。こちらもじっくり、どんな病院・クリニックなのか見せてもらう気持ちで、リラックスして面接にのぞみましょう!

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