初めて転職を考える看護師さんへ、先輩看護師からのアドバイス

看護師転職 成功

今、「転職」という人生の大きな岐路に立とうとしている看護師のあなた。まだ悩んでいるという方。ここで、転職経験のある先輩看護師からのアドバイスをご紹介します!

 

「今の職場が自分に合わないと思ったら、無理をせずに辞めたほうがいいと思います。看護師としての働き口は、いくらでもあります。その病院やクリニックがすべてではないですから」

 

「思い切って辞めて成功している人は、私のまわりにもたくさんいます。中には、看護師を辞めて勉強し直し、キャビンアテンダントに転身した人も。その彼女は今、悠々自適にドバイで暮らしています……」

 

転職に成功した看護師たちは、誰もが皆、“見極め”が早かったと言います。あなたはどうでしょうか?

 

 

「収入面」から考える転職とは?

 

転職を考えるときは、それぞれの看護師によってその理由はまちまちだと思います。「収入面」で転職を考える人と、次の転職で「スキルアップ」を目指す人とでは、目指す勤め先の条件もまったく違ってくるでしょう。

 

ただ、「給料アップを目指したい!」という看護師も、本当にそれだけで割り切れるのかどうか、もう一度考える必要があるかもしれません。「仕事もきつくて人間関係も悪いけど、給料が良ければ全然気にしません!」ということなら良いのですが、本当にそうでしょうか? なかなかそうも言い切れないのが現実ではないかと思います。

 

ひと口に「給料アップ」と言っても一般的な基本給はそう大差があるわけではないですし、逆にそこに大差があると怪しいところがあります。何か特別な理由も見当たらないのに、他と比べて不思議なほど高額の給料が提示されているような求人には、それだけ高額にしなければならない隠された理由がある可能性があります。すぐに飛びつかずに、少し注意をする必要があるかもしれません。

 

そうなると、収入を上げるためには求められる資格の勉強をするなど何か特別な技術を身につけるか、夜勤などの手当が出るものにたくさん入るなど、それなりに努力をして体を酷使しなければならなくなります。

 

あとは、ボーナスや退職金によって変わる部分も大きいよう。先輩看護師はこう語ります。「退職金は、病院によってあるところと無いところがあるので、入ってから『ここ、退職金出るの?』と、コソコソ看護師同士でウワサしたりします。退職金があるのか無いのか、面接などで聞けるものなら聞きたいところですね。大学病院の定年ともなれば、かなりの額が入ると思います」。

 

「ボーナスについては、最近ではどこの病院でもきちんと細かな数字を出して採点されています。看護師自ら数値目標を決めて、それが達成できたかどうかで決まるところが多いのではないでしょうか。そこで数値目標を達成できた人ほど、主任などに出世していくような形です」

 

「クリニックでは、そういったボーナスの採点法などはないところがほとんど。売り上げがいいから皆のボーナスを上げるとか、その看護師はどれだけ貢献してくれたかだとか、雰囲気的に決まるところが多いのではないでしょうか」

 

 

目指すは病院? クリニック?

 

次の勤め先は病院にするのか、クリニックにするのかで、その心構えも変わってきます。先輩看護師は語ります。「クリニックのほうが、看護師一人ひとりの適応能力が必要になると思います」。

 

「大きな病院だと、看護師の人数も多い分、何かあればいろいろな人に相談することができますし、その科その科でわかれて担当することになるので、自分の仕事に集中しやすい環境が整っているとも言えるでしょう」

 

「小規模なクリニックでは、看護師も人数が限られていますから、1人や2人で全部対応しなければならない状況に陥りがちです。その人にどれだけ適応能力があるかも重要になってくるでしょう。小さい分、人間関係もこじんまりしてきますから、その中でうまくやっていく必要もあります。殻に閉じこもっていては務まらない職場だと思います」

 

あなたは、どちらが向いているでしょうか? 大きな病院にも小さなクリニックにもそれぞれの苦労があり、それぞれの利点があります。イメージだけで決めずに、あなた自身にはどちらが合っているのか、よくよく考えて転職の志望先、条件を決めていきましょう。

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