看護師 転職のタイミング
今回、初めて転職するという看護師も、これまでにも何度か転職は経験しているというベテラン看護師も、実際にはいつから転職活動を始めたらいいのか、どれくらいの期間をみてスケジュールを立てるのがベストなのかは、気になるところではないでしょうか。
たくさんある看護師転職サイトの中には、「転職の準備期間は3カ月が目安」と書かれているものも見かけます。実際にはどうなのでしょう? 転職経験のある現役看護師に聞いてみました!
転職の準備期間は3カ月が基本、は本当?
ある現役看護師からは、「スケジュールは目指す転職先によって変わります。たとえば大学病院の正社員募集と、クリニックなどのパートタイマーなどではまた違うと思いますよ!」という意見が。具体的にはどのように変わってくるのでしょうか?
「正社員の場合、病院によっては中途採用でも4月からしか採用しないというケースがあります。その場合は、だいたい夏くらいに試験があるので、そこへ向けてスケジュールを立てていく必要がありますね」
看護師は他の業種に比べても求人が多く、転職しやすいと言われますが、そうした4月入社の正社員を目指すのなら、一年中いつでも転職活動が開始できるわけではありません。その年の募集時期を逃してしまったら、まずは次の年に受けられる試験の時期を確認するところから始めて、逆算する形でスケジュールを立てていくことになります。
「入社時期が決まっていないところもたくさんあります。その場合は人手不足で急を要している求人が多いので、決まれば1カ月も経たずに働き始められるでしょう」とのこと。そうなると、あまり早くから転職活動を始めると早くに決まりすぎて、「今の職場がまだ辞められていないのに、『すぐにでも来てほしい』と言われてしまった!」なんて事態にもなりかねません。そうならないためにも、計画的な転職活動は非常に大切です。
「私の感覚では、転職活動を始めて2カ月くらいで決まってしまうことも多いです!」といった意見も。「転職の準備期間は3カ月が基本」というマニュアルに頼りきらずに、今働いている職場にはどれくらい前に辞意を伝えるべきなのか、転職先はいつまでに確定しておくのが自分にとってベストなのか、そのためにはどれくらい前から転職先探しを始めるべきなのか、一つひとつしっかりと判断していきましょう。
みんなはどれくらい前に「辞めます」と伝えている?
転職活動を始めようとしている看護師の多くが悩むのは、「今の職場にいつ辞意を表明するか」ということではないでしょうか。今までお世話になった職場に辞めたいと伝えるのは、なかなか勇気がいることですよね。
病院やクリニックによっては、「3か月前までに辞意を伝えること」という規定があるところもあります。入ったときにどのような契約をしているか、今一度確認しておきましょう。ただ、そんな規定がなくても、看護師の数が限られている小さなクリニックを突然辞めてしまえば、大変なことになるのは目に見えています。立つ鳥跡を濁さず、ではないですが、自身の評判を貶めないためにも、誠意を持って早めに辞める意思を伝えたいものです。
一方で、「でも、あまり正直に早くから辞めると言ってしまうと、そのあとものすごく居づらかったり、ひどいところでは『辞める看護師に、もう教えることはない!』とばかりに雑用に回されたりすることも……。職場の雰囲気によっては、そのあたりも考慮して時期を考えたほうがいいんじゃないでしょうか」という意見もありました。「親の介護がとか、メンタルを病んじゃってとか、いろいろな理由をつけて早めに辞めていく人は多いですよ……」とのこと。とはいえ、最低でも転職予定の1カ月前にはしっかり辞意を伝えておきたいところでしょう。
また、まったく転職先の候補が決まらないうちに辞意を伝えてしまうのも、それはそれでリスクが多いところがあります。ある程度の貯金があって余裕がある人ならいいですが、ギリギリのところで先に辞めてしまうと、次の職場がすぐに見つからなかったときに焦りが生じ、納得のいかない転職先でも妥協してしまう恐れがあるからです。一番理想は、転職先がある程度固まってからの辞意表明です。なかなか難しいところがありますが、最終的には転職先との相談になるでしょう。当サイトでは、病院・クリニック側からオファーする形になるので、そういった相談もしやすいと思います。気になることは、ぜひ一度ご相談ください!