看護師転職 やりがい
どの業界で生きている人でも、転職を決めた理由に「今の仕事には“やりがい”が感じられないから」ということを挙げる人は多いと思います。それは看護師も同じでしょう。
どんな病院やクリニックの看護師にも、それぞれの大変さがあります。肉体的にも精神的にもなかなか過酷な仕事ですが、そんな中でも何かやりがいが感じられる部分があれば、仕事に対するモチベーションも大きく変わってくるでしょう。ほかの看護師たちは一体どんなところにやりがいを感じているのか、先輩看護師に聞いてみました!
看護師がやりがいを感じるのは、自分の成長が感じられたとき
「私は患者さんと対等に向き合って話ができているなと思うとき、とてもやりがいを感じますね」と、ある看護師は語ります。それは新人の頃の自分と比べると、より強く感じるそう。
「新人の頃は、今思えば本当にわからないことだらけでした。病棟で働いていると、患者さんから『なんでこの薬が始まったんですか?』とか、『この点滴はなんですか?』とか、いろいろ聞かれますよね。そういう質問にも、あの頃は『聞いてきます!』という返ししかできませんでした……」
「でも、何年も看護師として働くうちに、患者さんに聞かれるいろいろな質問に対して、スムーズに返せるようになっていきました。自分の言葉で自信を持って受け答えができると、『ああ、この患者さんのためになれたな』と思えますし、とてもやりがいを感じます」
王道なところでは、患者さんから言われる「ありがとう」も、やはり大きなやりがいにつながっているといいます。でもそれもまた、自分自身で「いい働きができたな」という思いがあってこそ。患者さんだけでなく、ときには同僚からも何か感謝の気持ちを伝えられるのは、自分が看護師としてそこで働く意味のようなものも感じられるうれしい瞬間ではないでしょうか。
「患者さんの急変などに対してスピード感を持って対応できたり、オペに入って先生の介助を最後までしっかりやり遂げることができたりしたとき、そこでの達成感や、『自分もここまで成長できたんだなぁ』という思いは、仕事へのやりがいつながっていると思います」
なあなあの仕事には、やりがいなんて感じられないもの。この仕事に真剣に向き合って、自身の成長が感じられたときにこそ、大きなやりがいが生まれてくるのかもしれませんね。
興味が持てない仕事では、なかなかやりがいは感じられない
「看護師の仕事でやりがいを感じたいなら、やっぱり『自分が本当に働きたい場所なのかどうか』というのが、一番重要だと思います!」
そう語るのは、病院での数年間の病棟勤務を経て、かねてより興味を持っていたという美容外科クリニックへの転職を果たした看護師。これまでにまったく経験のなかった美容外科のオペにも入るようになり、先輩看護師たちの厳しい指導のもと、覚えることばかりの忙しい日々を送ってきました。それでも、自分がやりたかった仕事だけに、今が一番楽しいそう。
最近ではクリニックを志望する看護師たちの面接もする立場になっているという彼女。その中で一番気になるのも、「本当にやりたい仕事なのかな?」ということなのだとか。
「美容外科クリニックなので、面接でも『自分がキレイになりたい』とか、『自分がレーザーをしたい』と言う人がいます。でも、そういう看護師さんは結局すぐに辞めていっちゃうんですよね……」
「すごくコンプレックスがある方を助けたいとか、手術をしてすごくきれいになって喜ぶ姿を見たいとか、そういう人は続けられると思うのですが。やっぱり全然興味のない分野にいってもその仕事に興味が持てないと思うので、やりがいは感じられないんじゃないかなと思います」
「転職するときには、『自分はどういう分野で働きたいんだろう?』とか、『これからどういう勉強をしていきたいんだろう?』とか、そういうことをよく考えて面接を受けたほうがいいですよ!」というアドバイスももらいました。みなさんもぜひ実践してみてください!